入れ歯の種類

先生、入れ歯の種類って、いっぱいあって正直分からないです。

大きく分けて、保険の入れ歯と自費の入れ歯があります。
また、素材も金属とプラスチックとあります。

金属の入れ歯は、どういうところがいいんですか?

熱を伝えやすい、プラスチックに比べ丈夫なので薄くできる、などの利点があります。

なるほど、だから自費の入れ歯って、金属のが多いんですね。
「金属床(きんぞくしょう)」という単語をよくホームページでみますが、床(しょう)ってどういう意味ですか?

歯の土台となる部分ですが、主に上アゴの部分に使う素材に金属が使われると「金属床」と呼ばれる入れ歯になります。
入れ歯は、難しい専門用語が多いと思います。
分からないことは遠慮なくその都度、質問してくださいね。
入れ歯用語集」ページも今回を作りましたので、そこも参考になさってください。

当院での自費の入れ歯「KGKデンチャー」と「保険の入れ歯」の違いをご説明しますね。
何もかも違うという、ということを少しでも分かってもらえると嬉しいです。

「KGKデンチャー」と「保険の入れ歯」の違い

型取り時(医院内)

KGKデンチャー保険の入れ歯
画像
型取りの素材「シリコン印象」3種類
①ドロ~/②さらに柔らかいドロ~/③水のように柔らかい素材
※歯ぐきの端まで型取り可能
アルジネート印象:
粘土ようなよくある一般的なもの
型取りの回数3種類の印象を3回に分けて取る1回(保険で決まっている)
型取り時の口の動き閉口法(へいこうほう):
口を閉じて取る
開けたり閉めたりして筋肉の動きも転写できる
→超精密な型取り
開口法(かいこうほう):
口を開けたまま
→頬と外側の歯ぐきの奥まで型が取れない
トレー「超」精密入れ歯専用
オーダートレー
既成トレー
技工士立ち合いあり(最大3回)なし
噛み合わせを測る道具ゴシックアーチトレーサー※ロウ堤
噛み合わせの高さ適正(口の周りに張りが出て若々しく見える)高さが低い(口の周りのしわができやすい)
アゴの位置「ゴシックアーチトレーサー」で計測
→安定した数値が取れる
ロウを噛んで取る
→安定しない
先生→技工士への情報模型
指示書
問診票
口腔内写真/お顔の写真
2種類のレントゲン
「技工士立ち合い」で、お口の中の状態が良く分かる
患者さんが直接技工士さんに要望が言える
●ドクターと技工士の「協業」
模型
指示書
問診票
●ドクターが型取りしたものを技工所に発注する「別々の作業」

ゴシックアーチトレーサーって何ですか??

ゴシックアーチはアゴのアーチ、トレーサーはトレースする、つまり転写するの意味です。
アゴの位置を転写する仕組みです。

それで何が分かるんですか?

「噛み合わせの高さ」「アゴの動き」が分かります。

それが分かると何がいいんですか?

本来の自然な噛み合わせの高さを「中心位」といいますが、入れ歯の方は噛み合わせが低くなっていることがほとんどです。
でも本人その心地よさを覚えている、それをゴシックアーチトレーサーだと0.5ミリ単位で測ることが出来るます。
あと、アゴの動きは、本来前、左、右に動かしたときにこういう形になるんです。

きれいな矢印!

でも、安定しない入れ歯を使い続けているとこうなるんです。

こんなに変わるんですね。

この状態を先ほどのいい状態に導くのが「リハビリ入れ歯」なんです。
今度は、技工所での工程についてご紹介します。

技工所での制作工程

KGKデンチャー保険の入れ歯
画像
工程数
※症例により大きく前後する場合があります
225157
人工の歯の並べ方コンプシステム(近藤義歯研究所の特許)
技工士の経験により、仕上がりにばらつきが出る
お顔との写真分析あり
なし
人工歯患者さんに最も合う色・形・素材が用意できる
種類が限られる
バネ(部分入れ歯の場合)残っている歯に負担を掛けないように設計
担当者はこちら
残っている歯を取りかこみ固定するため、バネが見えたり違和感があったりする
床(しょう:歯ぐき部分)の素材・強度が高いため、薄くできる
・表面がツルツルのため汚れが付きづらい
・水を吸わない
担当者はこちら(須藤)
担当者はこちら(角屋)
・割れやすい
・強度が弱いため、厚くなる
・水を吸うため、においや汚れが付きやすい
リハビリ入れ歯ありなし

ファイナル入れ歯セット時(医院内)

KGKデンチャー保険の入れ歯
画像
本番入れ歯セット時の技工士立ち合いありなし
フィット感骨を覆うように広い範囲をカバーしてるので、入れ歯がぐらつきにくい
※下記「精密に型取りした入れ歯」参照
狭い範囲で力を受けるので、入れ歯がぐらつく
※下記「ズレてしまう入れ歯」参照
痛みものを噛むときの圧力が、粘膜の広い部分に分散するので、痛みが少ない
※下記「精密に型取りした入れ歯」参照
ものを噛むときの圧力が、入れ歯を介して一部に集中して、痛みを感じる
※下記「ズレてしまう入れ歯」参照
すき間入れ歯と粘膜が吸盤と同じ原理で吸い付くので、空気や食べかすが入りづらい
※下記「精密に型取りした入れ歯」参照
ほっぺの端まで入れ歯が行ってないので、空気や食べかすが入って、入れ歯が浮く(転覆することもある)
※下記「ズレてしまう入れ歯」参照
見た目噛み合わせの高さが本来の位置に近くなり、若々しく見える
※リハビリ入れ歯をした場合
嚙み合わせの高さが足りないため、クシャおじさんのようになりがち

入れ歯の基礎知識